5/10 DPMPCジャーナルクラブより
Randomized controlled trial of a video decision support tool for cardiopulmonary resuscitation decision making in advanced cancer.
J Clin Oncol. 2013 Jan 20;31(3):380-6. doi: 10.1200/JCO.2012.43.9570. Epub 2012 Dec 10.
進行癌患者さんに対して
「もしも心臓が停止した場合に心肺蘇生法を希望するか否か」について
その意思決定を支援するための『ビデオ』の効果を調べた。
4つのがんセンターで150人の進行癌患者さんに対して研究を行った。
(150人中)80人は言語による心肺蘇生法と救命成功率について説明を受けた。
残りの70人は同じ説明を聞いた後、模擬患者に対して行われる心肺蘇生法や人工呼吸器について3分間のビデオを見た。
結果どうなったかというと、
説明のみのグループでは38人(48%)が心肺蘇生法を希望、41人(51%)が希望せず。
ビデオを見たグループでは14人(20%)が心肺蘇生法を希望、55人(79%)が希望せず。
この研究は、あらかじめ患者さん本人が1年以上生きられないと説明を受け、理解できている人に対して行われている、という点が日本の現状とは大きく異なる点です。
正しい情報を得て、もしもの時に備えて元気な時から自分の意思を話し合うことで、より良く生きることが出来るのかも知れません。(濱口)
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