家族ケアや遺族ケア外来のパイオニアである、埼玉医科大学国際医療センターの大西秀樹先生による講演会が、“がん医療における心のケア”と題して、今週月曜日に開催されました。
ご講演では、がん医療で、抑うつが身体症状のなかで見過ごされやすいこと、様々な改善困難な身体症状が抑うつ関連症状である場合に、抑うつへの薬物治療が奏功しうることなど、サイコオンコロジーにおける重要なポイントをご教示くださいました。
ご講演の後半部は、患者さまやご遺族へのケアの実例の紹介でした。
うまくケアできた症例と、困難な症例をともにご紹介くださり、医療者としていかようにアプローチしても困難な症例がやはり存在するということ、医療者の限界を知ることの大切さ、チーム医療でサポートし合うこと、困った症例に出会ったらその困難について仲間と話し合うことの大切さ、などについて
分かりやすく解説してくださいました。
埼玉北部から南房総の鴨川へと、関東平野の対角線を横断して来てくださった大西先生ですが、
当院の霊安室をご案内中には、正面の窓に真ん丸の月が浮かんでおり、一同、固唾を呑んでその光景にしばし見とれておりました。
今回のご講演を契機に、家族や遺族へのケアについて学びを少し深くすることができました。
大西先生、ありがとうございました。
※大西先生のことをもっと知りたい方のために参考になるサイト。先生の温かさがにじみ出ています。
『愛する人を失った悲しみとどう向き合ったらよいのだろう 大西秀樹先生 インタビュー』
http://www.hiruru.net/saitamamduniv/2011/01/psycho-oncology01.html