2013年1月9日水曜日

新年のご挨拶と新しい動き

新年あけましておめでとうございます。皆様にとりまして、昨年はどのような一年でしたでしょうか。

超高齢化社会が本番を迎えつつある中、今年は緩和ケア従事者にとっても大変重要な一年になることと思います。

毎年、当緩和ケアチームでは新年の抱負をメンバー一人ひとりに語ってもらい、それぞれの目標へのチャレンジを互いに共有することで、チーム力向上を目指しています。今年は各職種メンバーをどのような目標を立てたのでしょうか。そしてその各目標が実現へつながるように、互いにしっかりサポートしあっていきたいと思います。

さて、当緩和ケアチームの近況としては、緩和ケアチームの運営に関して委員会を新たに設けるという動きになっております。

2004年に発足した当緩和ケアチームは、元来、院内各部門から緩和ケアに興味がある有志が参加する方式で発足しました。緩和ケア病棟をもたず、チーム活動による横断的緩和ケア提供を実践している当院では、以来10年近くの期間、緩和ケアチームの運営としては委員会という形態はとらず、ゆるやかなチーム編成で緩和ケアの普及や診療の質の向上について取り組んできました。緩和ケアの他にも多くの業務を抱える多忙な各部門メンバーにとって、ゆるやかな連携でのチーム活動は、現状に即した運営形態でした。

しかしながら、この運営形態では、チームの決定事項のプロセスが明確でないことや、各メンバーの希望や意見が活動に反映されにくい、などという問題点が指摘されるようになってきました。また、緩和ケアの横断的な活動を推進するために、トップダウン方式で委員会の決定事項とした方が、院内全般に周知徹底しやすいという極めて説得力のある意見も出されました。こうした意見を背景に、昨年から委員会化のための準備を進めてきたところです。

これからは、院内横断的な活動のさらなる底上げを図るため、組織化をはかり、各職種メンバーがより責任感と高いモティベーションを持って活動に参加できる形態を目指すことになります。

チーム医療として、どのような形態がもっとも能率的で効果的な成果を挙げられるのか、これからも試行錯誤が続きますが、今年も失敗を恐れず、Do & Think の精神で様々な課題にチャレンジしていきたいと思います。   (関根)