2014年4月1日火曜日

緩和ケア「合同」抄読会

皆様こんにちは。

前回投稿からだいぶ間が空いてしまいました。

今日から新年度ですね。

このブログも心機一転、更新していく所存です。


今回は、年明けから新たにスタートした、

“出張型” の合同抄読会について書きたいと思います。


<目的>

①他科スタッフへの緩和ケア関連トピックの情報提供
②他科スタッフとの情報交換・知識・臨床上の問題点共有
③他科スタッフとのコミュニケーションを深める
ことを念頭に置いています。


<事前準備>

・当科で論文をピックアップし、前もって当該科に論文をお渡しする
・当科担当(フェロー)が、翻訳をおこない、科として内容を吟味する
・それを元にスライド・ハンドアウトを作成

また開催日と時間、場所は、なるべく当該科のドクターが参加し易いように調整します。


<2月21日>

記念すべき第1回目は当院呼吸器内科と合同で開催しました。場所は呼吸器内科の医局。朝7時半スタート。

今回取り上げたのは、昨年EAPCに掲載された非がんの呼吸器疾患に対する緩和ケアのレビュー





最初に当科フェローが論文の流れに沿ってスライドでプレゼン、その後に全体でディスカッションをおこないました。

 今回の論文は、主にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、ILD(間質性肺疾患)、CF(嚢胞性線維症)を対象としたもので、内容は以下のようにまとめられていました。



疾患別の予後予測モデルや、緩和ケアの概念図を交えつつ、キーとなるスライドを作成して、参加者が短時間で論文の内容を理解できるよう配慮しました。








発表後のディスカッションでは、専門科同士で意見交換を行う中で、当院の診療の現状、お互いの科内では気づき得ない問題点を共有することができました。



<所感>

あっという間の50分でしたが、非常に有意義な時間になりました。

今回は「呼吸器内科」の皆さんと「非がん」をテーマにおこないましたが、今後は様々な科とがん・非がんにこだわらない多様なトピックをテーマに、お互いの知見をシェアし合うような会へと発展させていければと思っています。

ちなみに、この抄読会、担当した当科フェローも貴重な経験になったようで、次回の準備に向けてさらに気合いが入っていました。

今年度も、横断的な緩和ケアの質の向上に向けて、ますますがんばっていきたいと思います。

(実は先月末、この第2回目を終えています。2回目も非常に印象に残る内容となっています。詳細は後ほど。)