2013年2月6日水曜日

緩和ケア基礎研修会レポート

平成20年からスタートした緩和ケア継続教育プログラム

『PEACEプロジェクト』 http://www.jspm-peace.jp




当院でも毎年1回のペースでこの研修会を開催しています。5回目の開催となった今回(1/19-20)は、30名を超える方々にご参加をいただきました。


この研修会では、医師、看護師、薬剤師、セラピスト、ソーシャルワーカー、栄養士等々、バラエティに富んだ職種の方々が2日間かけて、主に身体症状、精神症状、地域連携について学びます。

形式として、ワークショップやロールプレイのセッションが多く、参加者の皆さんが積極的に意見を出し合うのも一つの特徴です。



さて、『緩和ケア』という言葉を聞くと『がん』を連想してしまう方も少なくないと思いますが、当院の研修会には、なぜか毎年必ず『普段はあまりがんを診ない』診療科からの参加があります。


これは病院全体で『疾患に拠らない緩和ケア』を実践しているあらわれであり、当然のニーズだと考えています。


今年も腫瘍内科や産婦人科の他、脳外科や感染症科、腎臓高血圧内科、家庭医診療科、麻酔科、歯科などたくさんの科からご参加をいただきました。


運営面においても今年はあらたな収穫がありました。

今回はいつもお世話になっている、君津中央病院の清水わか子先生に、『ロールプレイ』のセッションを担当していただきました。進行に関して事前に何度もメールでやりとりを行い、結果、グループ毎の職種、経験に応じた導入・設定をしていただきました。おかげで参加者からは好評のコメントをたくさん頂きました。細やかな配慮は企画側にとっても大変勉強になりました。


















他にも院外講師として山武医療センターの篠原靖志先生、千葉労災病院の安川朋久先生、三井記念病院の廣橋猛先生にファシリテーションをしていただきました。各々の病院でご活躍されている先生を迎えてのセッションは、参加者や我々にとって、非常によい刺激になりました。













終了後の感想では、

『緩和ケアと聞いて、てっきり薬の使い方を教わると思ってきたが、それ以外にもチーム医療やコミュニケーションの大切さを痛感した』

『自分が普段いろんな方々に助けられながら診療していることを実感した』

という言葉も頂き、企画側としては肩の荷が下りた気がしました。

この研修会を通して、病院内、さらにこの地域全体の緩和ケアの環境が少しでも良くなることを願って、来年に向けてしっかりと準備をしていきたいと思います。



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