2013年3月19日火曜日

3月2日房総がんケアフォーラムのご報告②


こんにちは。前回お伝えしたフォーラムの報告の続きです。

第二部では、
千葉大学大学院看護学科研究科エンド・オブ・ライフケア看護学特任教授長江弘子先生~自分らしく生きるために―あなたはどんな医療や介護を受けたいですか?―~

『エンド・オブ・ライフケア』って診断名、健康状態、あるいは年齢に関わらず差し迫った死、あるいは、いつか来る死について考える人が、生が終わる時点まで最善の生を生きることが出来るように支援すること
患者とその家族と専門職者との合意形成プロセスであり、
1)その人のライフ(生活や人生)に焦点を当てる。
2)患者・家族・医療スタッフが死を意識したときから始まる
3)患者・家族・医療スタッフが共に治療の選択に関わる
4)患者・家族・医療スタッフが共に多様な療養・看取りの場の選択を考える
5)QOLを最期まで最大限に保ち、その人にとっての良い死を迎えられるようにすることを家族(大切な人)とともに目標
そのためにな、病期としてではなく、自分の生の一部としてエンド・オブ・ライフについて考え、周囲の人、大切な人と語り合う文化を作り出すことが重要である
Izumi.S,Nagae.H,Sakurai,C&Imamura.E(2012),Defining End-of-life care from the perspectibe of nursing ethics,Nursing Ethics 19(5),-818 2011年
エンド・オブ・ライフケア看護学による定義


その人にとって最善とはどういうことでしょうか?
その人らしい生き方とは?
自分らしい生き方って?
皆さんは自分自身に問いかけていますか?

これは医療者も同じで、「他人事」ではなく「自分の事」として考えなければいけないことです。
これらのプロセスは、一人で考えるのではなく、周囲の人、
大切な人と語り合う文化を作り出すことが重要であり、
日々の生活の中で培われる人とのつながりから
共に生き、共に年齢を重ねることの尊さを学び伝えていくこと』が大切であると話されていました。

誰にでも死は訪れ、老いていくのです
全ての人がエンド・オブ・ライフを自分らしく生きるために、大切な人をその人らしく見送るために
いつどんな状況になるか誰にもわからないからこそ、
日々考えて周囲に伝えておくこが大切です
(文責 千葉)

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