2012年12月19日水曜日

看取りに必要な3つのこと ~大井玄先生の講演より~

今年の日本緩和医療学会の講演やセミナーの動画が学会HP上で閲覧できることをご存知でしょうか?(学会員の方限定ですが、、)

今年の特別講演は、長年、医師として看取りに従事されてきた大井玄先生のお話でした。
改めて動画で拝聴しましたが、長年の臨床のご経験と深い洞察に基づく味わい深いお話です。

看取りのケアで必要な3つのこと、、それは、
1. 患者さんに触ること
2.笑顔を作ること
3.相手の意味の世界に入ること

なのだそうです。

ひとりひとりの人間は、それぞれが、異なる意味の世界の住人として生きているという、という表現は、全くその通り、と思われてなりません。
究極的な個別ケアが求められる緩和ケアでは、患者さんのその人となりを理解することが何よりも重要です。その人が生きてきた意味の世界を知り、その世界に自分自身も身を寄せて共にいるような関係がケアを行なう上で求められるのかもしれません。

日々の臨床実践のなかでこのような感性を、自問自答しながら、磨いていきたいものです。



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