2012年12月2日日曜日

DNRとDNARの違いを説明できますか?

先日、箕岡真子先生の近著、『蘇生不要指示のゆくえ』を紹介しましたが、この本は医療者の皆さんにぜひ一読していただきたい一冊です。
たとえば、DNRとDNARの用語の何が違っているのか、あなたは正しく説明できるでしょうか?DNRはDNARの簡略した用語だと思っていませんか?この答えは、この本のP20~22に明快に解説されていますので、ここではあえて答えは触れないことにします。

現在当院では、院長指示により、事前指示委員会(第二次)が立ち上げられ、どのようにDNAR指示を院内で正しく適切に運用すべきか話し合いをしています。

当院は、先日JCI(joint commision international)の再審査を受審したところですが、JCIの元機関である米国JCAHOは1988年にすべての病院に対して、DNAR指示の公式なガイドライン作成を指示すべきであるとの項目を設けています。このように、DNAR指示を正しく運用していることは各病院にとっての必須項目とされるのです。

先日このブログで説明したように、日本の医療機関では、DNAR指示が一人歩きをしている状況なので、まずは一つひとつの用語を正しく理解してもらうように、各方面に教育していくことが何よりも大切ですね。




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