だいぶ寒くなってきました。
この時期は学会や研修会が数多く開催されるシーズンでもあります。
その中の一つに『がん緩和ケア基礎研修会』というものがあります。
この研修会は国のがん対策基本計画のもと、5年前から主に全国のがん拠点病院などで定期的に開催されているものです。(緩和ケア継続教育プログラム『PEACEプロジェクト』)
日曜は都内秋葉原にある三井記念病院におじゃましてきました。
ここには当科フェローシップを修了したH先生が赴任されており、そのご縁で昨年から研修会のお手伝いをさせてもらっています。
三井記念病院というと、なんとなく“心臓(循環器)に強い病院”、というイメージなのですが(日経ではこんな特集も組まれていましたhttp://ps.nikkei.co.jp/toshiba/mitsui/index.html)、実は緩和ケアにも非常に力を入れている病院です。
もちろんH先生や緩和ケアチームメンバーの日々の努力によるものと思いますが、第一回の研修会には院長の高本先生自らも参加されたそうで、まさに職員一丸となって緩和ケアに取り組もうという姿勢が感じられます。
ちなみに高本院長は昨年(第2回)も今年も研修会にお越しになり、参加者・スタッフへの労いの言葉とともに修了証を手渡していました。
最後に、
『緩和ケアを必要としているのは、がん患者さんだけではありません』
『緩和ケアは私たちが日頃行っている医療の根底を支えるものだと思っています』
と話されていたのがとても印象的でした。
昨年同様、とても心温まる研修会でした。
聞けば三井記念病院では、スタッフから上のクラスの医師はほぼこの研修を修了しつつあるそうで、次回以降は2年次研修医の参加をさらに促したり、地域の医療者の方々にも門戸を開いていくことを考えているそうです。
当院も来年1月に緩和ケア基礎研修会を開催する予定であり、これに向けてしっかり準備を進めていきたいと思います。
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